
建物は美しく保たれているのに、作品を掛ける壁の汚さ。
大切にするものは何か。

その頃その壁は正確には映画館ではなかった。
映画館の定義とは知らないが、新聞の映画館情報に載らない映画小屋。
その壁にはゴダール、タルコフスキー、エルスケン、メカス、文字としてのヴェンダース諸々。
事件を起こしたいようなラインナップが犇めいて…いた。

屋台団地があった、ゴーゴー横丁があった。
そして泣く子も黙る、その名もオヨヨ通りがあったのさ。
至る所に怪しい小路が存在し、人攫いが黒々とした影を壁に染め上げて妖しく佇み、その隣には不幸な女たちの影が刻印された。
そんな場所を「吹き溜まり」と蔑まれ、「はきだめと」と罵られ、分相応の文化を生んだ。



山の朝、至福の時。

ツリーハウスにテント、至福の時
しかし下は小川、寝るためには水の流れがうるさい。

水と戯れる、至福の時。
海を歩く。
脚の代わりに腕を使い、パドルを操作して、海を歩く。
海からの眺めは、非日常である。
陸地では逃げ出す鳥も、海では逃げ出さず、こちらが逃げ出したい迫力を持つ。
塩谷海水浴場よりオタモイ岬まで、海を歩いた。



脚の代わりに腕を使い、パドルを操作して、海を歩く。
海からの眺めは、非日常である。
陸地では逃げ出す鳥も、海では逃げ出さず、こちらが逃げ出したい迫力を持つ。
塩谷海水浴場よりオタモイ岬まで、海を歩いた。



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